人生の中で自分の身になにか悪いことが起きているとき、何を思いますか?
「ついてないな」「なんで自分だけこんな目に遭うの!?」と全く気づかない人や「あの時あの人にしたことが今となって返ってきているのかも」と考える人、色々でしょう。
ついてないと最初思っていた人でも同じようなシチュエーションが何度も起きてくるとそれは偶然ではない、何かあると感じ始めます。
過去に人を傷つけたり、嫌なことをした人に、宇宙の法則で用意されているのが因果応報です。
因果の「因」は原因、「果」は結果のことで、原因と結果は必ずセットとなって起こるということです。
一般的に悪い意味で使われることが多いですが、わかりやすくいうと自分が人にやったことは後に同じようなことが自分の身にふりかかるという意味です。
同じような意味で、天に向かって唾を吐くという言葉もあります。
自分で上を向いてつばを吐くと、唾がそのまま自分の顔に落ちてきますよね。
忘れたころに因果応報がやってくることもあるので、なぜ自分がそういう目に遭うのか気づきにくいのです。
人というのは、傷つけられたことはしっかり覚えていますが、自分自身が人を傷つけたことは忘れてしまうという都合のいいところもあります。
ですが、たとえ本人がやったことを忘れていても、人生のいつかのタイミングで必ず同じような目に遭わされるのです。
因果応報については、うまく逃れて生きることはできません。
因果応報のスピリチュアルな意味
因果応報というものは何のためにあるのか?
スピリチュアルな視点からみた因果応報の意味は、その人の生き方に「気づき」を与えることです。
人を傷つけた人が、同じようなことを人からされることによって、自分の行いの悪さを思い知らされます。そして、同時にそれは心から反省するためのチャンスだとも言えます。
因果応報の怖いところは必ずしも自分自身に返ってくるのではないということ。
自分が一番大切にしている家族や周りの人が傷つくこともあるのです。
いや、ただ単に傷つけるだけでなく最悪、亡くしてしまうこともあります。
この因果応報…いつやってくるのかわかりません。
今世で来なくても来世でカルマとして威力を増して、200%になって降りかかってくることもあるのです。
つまり倍返し!
例外なく自分のやったことは必ず返ってくるということです。
因果応報といえる事例
いつも家の中で、不平不満を言い続ける独身女性がいました。
ぶつぶつ文句ばかり言っている姿はまるで圧力鍋のようです。
独立できず親とずっと一緒に住んで、食事も作ってもらって満たされた生活をしているのに、父親が大嫌いで側を通っただけで嫌味を言ったり、なんでもないことでも責め立てるのです。
母親に20年以上も怒られても、姉妹に注意されても反省することをしない女性。
その女性は仕事もうまくいきません。
転職を繰り返して、行く職場のほとんどでは不思議なくらい、職場スタッフから嫌味を言われたり、意地悪されることばかり。
これが因果応報です。
自分のやったことは必ず返ってくるという。
ですが、何度もそういう目に遭っているのに、自分で気づかない、もしくは気づいても直そうとしない。
父親を責め立てることをやめない彼女にさらにわからせるために、悪い職場の人間と悪い縁が繋がるのです。
本人が改心してやめるまでこれはずっと続くようです。
もうひとつ例を出します。
ある男性が不倫していた女性と結婚したくて、前の奥さんと子供を捨てました。
この男性と次の奥さんの間に女の子が生まれました。
現在、この女の子は30代ですが、精神疾患で病院にずっと入院しています。
そして、男性は65歳で白血病で急死。
奥さんは生きていますが、前のような明るさがなくなり、ひっそり暮らしています。
不倫関係は特に、因果応報が顕著に表れる気がします。
人の心を深く傷つける、ものすごく悪い生き方なので、大切にしている家族まで巻き込むなど、ろくなことがありません。
因果応報には自分で対応するしかない
因果応報が原因で問題が起きている場合、例えば幸運アップエネルギーなど送っても無効化されてしまうので意味がありません。
また、神社で一生懸命お参りしたり、先祖をお参りしてもどうしようもないのです。
だって、自業自得ですから助ける術はありません。自分自身で対処するしか方法がないのです。
自分の身に起きていることで、過去の言動を省みて悪かったところを反省することが非常に大切です。
自分は悪い人間ではない、性格も問題ないし…と思っている人ほど、これまでの生き方で人を傷つけたことがあることについては意外と記憶から消しているものです。
また、直接的でなくても間接的にやってしまったことはよくあることで自分でも気づきにくいです。
それでも、現実的に起きていることはスピリチュアルな気づきだと認識して、これからの生き方を軌道修正していこうと本心から思うことが大切です。
そして、それを行動に移せるようになれば、次第に因果応報も終わっていくようです。
よい運命を作るのは結局自分次第
現在の自分の行いによって、よい運命に向かうのか、悪い運命に向かうのか決められてきます。
悪い考えをもって悪いことをしていても、これはいけないと気づいて反省したら、そこからでも人生はいい方向へ向かうことができるのです。
結局、道を作るのは自分自身なのです。
罪を犯した人が「社会が悪い」「会社が悪い」とよくニュースで耳にしますよね。
ですが、これは立派な責任転嫁で、極めて幼稚な考えです。
周りの人や環境のせいではありません。
全部自分のやってきたことで運命が作られているのです。
幸せな人生を送りたければ、人のために役立つこと、思いやりのある行動をしていけばいいのです。
自分本位で考えるのが一番よくなくて、そういう考えの人は一時的に成功したとしても、すぐに落ちていくものです。
人を傷つけない
人を喜ばせる
人の役にたつ
特に、人を傷つけないというのは、人として当たり前のことです。
自分だけの喜びや利益につながるようなことばかりを追い求めると、目の前の事しか見えずに、気づかないうちに人を傷つけてしまいます。
そうならないような生き方を常日頃から意識することで、自分に嫌なこと、不幸なことは降りかかってきません。
そして、思いやる心で人に接していくと、いつになるかわかりませんが、天の貯金といわれるものは溜まっていきます。
自分だけでなく、子孫にも幸せなことが起きてきますので、そういう精神をいつも忘れないようにしたいものです。
人生におけるお悩みがあれば、いつでもご相談を受けます。